林 修先生が語る新聞

大学入試対策に朝日新聞は、とても有効と考える林 修先生。

数多くの受験生を難関大学に合格させてきた実績をもつ、林 修先生に新聞について語って頂ました。

林 修先生も推奨する朝日新聞

なぜ新聞を読むといいのか

大学入試問題では、小論文を書く出題が増えていますね?
はい、多くの大学が、学ぴの基礎の基礎ともいえる「読み書き」の能力を試したいと考えているからでしょう。
東大など難関校では、新しい話題を取り上げて出題するケースが多いので、社会や時代に関する情報感度の高さも求められています。
そうした傾向に対して、どのような対策が必要なのでしょうか?
ずばり「新聞を読む習慣を身につける」ことです。
幅広いジャンルの最新情報を網羅している新聞は、読み書きのスキルと情報感度を養うのに最も適した素材だからです。
今はインターネットでも最新の情報を、キャッチできますが?
新聞には、ネットにない「一覧性」があります。
紙面を見渡すたびに、さまざまな情報を一覧できるので、意外なことが頭に飛び込んできてそれが頭に残り、いつのまにか知識の引き出しが増えていきます。それが視野が広がることにもつながります。
そうやって中学・高校の若い間に、多くの人の知恵を自分の頭に入れることができます。そもそも「学ぶ」ことは「真似」ぶことなんですから。

社説の書き写しは一石三鳥

では次に、書く力をつける方法は?
読み書きは、文字通り「読んで書いて」です。新聞を読んだら、記事を書き写しましょう。私は特に社説の書き写しをすすめます。
いうまでもなく社説は、名だたる新聞記者が今、ホットな問題を論じたものです。筆者は客観的な事実を提示したうえで、それに対する自分の価値判断を述べていきます。
この事実と判断を明確に分けて文章を組み立てることが、実は小論文のキーポイントなのです。
受験生が小論文で犯しやすいミスの多くが、客観的な事実と主観的な自分の考えをごちゃ混ぜにして、何を言いたいのか伝わらなくなってしまうことです。
社説というお手本を、どこが事実でどこが価値判断なのか、意識して読みながら書き写す行為を続けていけぱ、論理的な文章の展開の仕方をつかめますし、事実と判断を混同しないようになります。
何でも簡単にコピー出来てしまう時代だからこそ、読んで書いてという基本的なことが大事なのです。語彙が豊富になるし、漢字も覚えるし、時事問題を見る目も養われる。社説の書き写しは一石三鳥ですよ(笑)。

つねに目を動かして物事を考えよう

新聞を読む習慣は、大学受験だけでなく将来のためにも役立つ
入試に出るから天声人語を読む、社説を読むという視点はさみしいと思いませんか。大学で自分を高めて社会で活躍するために、文章をきちんと読み解く力や、人とロジカルに話したり言葉をうまく使いこなしたりする力を習得することが大事なのです。
私はよく「つねに目を動かし、ものをよく見て考えろ」と話しますが、新聞を読む習慣はその第一歩です。ぜひ、新聞を通して多様な情報に触れるおもしろさを、知ってもらいたいと思います。
そうすれば必ず、「知の足腰」がしっかり鍛えられ、将来にわたって知の世界を広げていく道が開けるはずです。
東進ハイスクール、東進衛星予備校 現代文講師 林修
1965年、愛知県名古屋市生まれ。東進ハイスクール、東進衛星予備校の現代文講師。東京大学法学部卒。現在、東大特進コースなどの難関大学向けの講義を中心に担当。東進CMでのセリフ「いつやるか?今でしょ!」で大ブレイク後、テレビ番組のMCや講演会など、活躍の場を広げている。